AIモデルの進化が続いています。SDXL 1.0のオープンソース公開やStability AIとCarperAIによる大規模言語モデル「FreeWilly1」と「FreeWilly2」の提供、ChatGPTのカスタム指示機能やコードインタープリターの追加など、使いやすさやカスタマイズ性が向上しています。さらに、対話型AIの拠点が日本に設置され、日本発のスタートアップが日本語大規模言語モデルを公開しています。業界団体の設立によって、AIモデルの安全な開発も推進されています。
SDXL 1.0:高品質な画像生成AIモデルがオープンソースで公開
画像生成AIモデル「SDXL 1.0」がオープンソースで公開されました。SDXL 1.0は過去最高の性能を達成し、1024×1024ピクセルの高品質画像を生成します。色彩やコントラスト、ライティング、シャドウも向上し、手や3次元的構図の表現も改善されました。また、SDXL 1.0は鮮やかで正確な色、良好なコントラスト、照明、影を生成し、秒速で1メガピクセルの画像を生成することが可能です。さらに、Amazon SageMaker JumpStartを通じて利用することもでき、アルゴリズムや機械学習ソリューションも簡単にアクセスできます。新型AIモデル「Stable Diffusion XL 1.0」は35億のパラメータを含み、高解像度の画像生成やテキスト生成にも優れた性能を発揮します。ただし、悪意のある行為者が有害なコンテンツを生成する可能性もあるため、注意が必要です。
ASCII.jp:最新の画像生成AI「Stable Diffusion XL(SDXL)1.0」ついに公開 簡単に試す方法あります (1/2) / 2023年07月28日
Stability AI Announces Stable Diffusion XL 1.0, Featured on Amazon Bedrock — Stability AI / 2023年07月27日
Stability AI releases its latest image-generating model, Stable Diffusion XL 1.0 | TechCrunch / 2023年07月27日
Use Stable Diffusion XL with Amazon SageMaker JumpStart in Amazon SageMaker Studio | AWS Machine Learning Blog / 2023年07月27日
Stability AIが高性能画像生成モデル「SDXL 1.0」をリリース&すぐに使えるウェブアプリも公開されたので使ってみた - GIGAZINE / 2023年07月27日
Stability AIとCarperAIが新たな大規模言語モデル「FreeWilly1」および「FreeWilly2」を公開
Stability AIとCarperAIが、最新の大規模言語モデルであるFreeWilly1およびその後継モデルFreeWilly2を発表しました。これらのモデルはLLaMA基礎モデルを活用しており、研究実験の一環として非商業ライセンスの下で公開されています。FreeWilly1とFreeWilly2は、自然言語の推論タスクにおいて優れた性能を発揮し、ChatGPTにも匹敵すると言われています。Stability AIとCarperAIは責任のあるリリースと安全対策に重点を置いており、外部からのフィードバックも積極的に受け入れています。これらのモデルを利用することで、AIによる自然言語処理の能力を向上させることができます。
Meet FreeWilly, Our Large And Mighty Instruction Fine-Tuned Models — Stability AI / 2023年07月22日
Stability AIがChatGPTと同等の性能を持つオープンソースの大規模言語モデル「FreeWilly」を公開 - GIGAZINE / 2023年07月24日
Stability AI、「LLaMA」ベースのオープンLLM「FreeWilly」を発表:一部のタスクでは「GPT-3.5」をしのぐパフォーマンスを発揮 - @IT / 2023年07月27日
FreeWilly - StabilityAIとCarperAIによるLLM|npaka / 2023年07月22日
ChatGPTが新機能「Custom instructions(カスタム指示)」を搭載、ユーザーのニーズに合わせたカスタマイズが可能に
OpenAIのChatGPTに新機能「Custom instructions(カスタム指示)」が追加され、専門知識の調整や言語学習などに使えるようになりました。Custom instructionsは無限の設定が可能で、回答の方向性やテンション、文体などをユーザープロンプトで調整できます。この機能を利用すると、ユーザーの希望や要件を記憶し、レスポンス生成時に考慮することができます。例えば、特定の教育プログラムや好みのコード言語などをカスタム指示に保存し、ChatGPTにそれに基づいて返答させることができます。ただし、カスタム指示機能はアカウント設定の「Beta features」で有効化する必要があり、EUと英国では提供されていません。この新機能により、ChatGPTをより自分好みにカスタマイズし、より効果的に活用することができます。
【AI】新たに搭載されたChatGPTを自分のAIアシスタントにするCustom Instructions機能とその使い方 : EARLの医学ノート / 2023年07月22日
OpenAI、予め自分の設定をChatGPTに覚えておいてもらえる「カスタム指示」機能を追加 - ITmedia NEWS / 2023年07月21日
「ChatGPT」、回答の条件をあらかじめ設定できる機能を追加 - ZDNET Japan / 2023年07月21日
ChatGPTの新機能「Custom Instructions」を試してみる - Taste of Tech Topics / 2023年07月24日
対話型AI「ChatGPT」、日本政府に提供へ――生成AIの拠点を日本に設置
オープンAIが対話型ソフト「ChatGPT」の最新版サービスを日本政府に提供するため、生成AIの拠点を日本に設置する計画を発表しました。これはアジアで初めての取り組みであり、2023年7月27日にTBSテレビで報じられました。一方、デジタル庁は3億円を投じて1年間利用する予定で、国会答弁や議事録作成などで活用し、国内のデジタル化を推進します。また、2023年6月からは、生成AIを利用した実証実験を開始し、開発品質の向上を目指します。さらに、AIの事業を拡大するために、オープンAIは日本国内にデータセンターを設置することを発表しました。この動きは他の企業にも影響を与え、デジタル社会推進本部も同様の動きを求めています。
マイクロソフトがChatGPTの最新サービスを日本政府に提供へ 生成AIの拠点を日本に設置 | TBS NEWS DIG / 2023年07月27日
Microsoft、日本政府にChatGPT技術提供 答弁案に活用 - 日本経済新聞 / 2023年07月27日
みずほと富士通がシステム開発に生成AI、品質向上を狙った業務とは | 日経クロステック(xTECH) / 2023年07月25日
マイクロソフト 生成AIの事業 拠点を日本国内に切り替えへ | NHK | AI(人工知能) / 2023年07月27日
東大発のスタートアップが67億パラメーターの日本語大規模言語モデルを公開
東京大学発のスタートアップが67億パラメーターの日本語大規模言語モデルを開発し、法人向けに提供することを発表しました。開発したモデルはオープンソース・ソフトウェアとして公開され、Apache 2.0のライセンスが適用されます。さらに、同社は業界用語や専門用語に合わせて訓練・調整したサービスを提供する予定です。また、自社サービスの提供も計画しています。この日本語大規模言語モデルの提供により、法人向けの情報処理や自然言語処理の分野でのニーズに応えることが期待されます。
MIT Tech Review: 東大発スタートアップ、67億パラメーターの日本語LLMをOSSで公開 / 2023年07月26日
ASCII.jp:東大発スタートアップ、67億パラメーターの日本語LLMをOSSで公開 / 2023年07月26日
「世界トップレベルの日本語性能」、NECの独自LLM:生成AI事業、3年で売上高500億円指す(1/2 ページ) - EE Times Japan / 2023年07月28日
AIモデルの安全で責任ある開発を推進する業界団体が設立されました
OpenAI、Google、Microsoft、Anthropicが協力し、新たな業界団体を設立しました。この団体は、AIモデルの安全で責任ある開発に焦点を当て、研究の推進やベストプラクティスの特定、政策立案者や学術界、企業との協力、社会の課題に対応するアプリケーションの開発をサポートしています。また、団体はAI安全研究の推進や知識共有、社会課題への取り組みを目標とし、諮問委員会を設置して他のフロンティアAIモデル開発組織の参加を歓迎しています。さらに、団体は他のAI企業と協力し、責任あるAIの共同構築や情報の共有を行い、社会の重要課題を解決し、安心で安全なAIシステムの推進に取り組んでいます。
OpenAI、Google、Microsoft、Anthropicが共同で業界団体「Frontier Model Forum」設立、AIの安全な開発を支援 / 2023年07月27日
Frontier Model Forum / 2023年07月26日
Google Japan Blog: 大胆かつ責任ある AI への共同の取り組み / 2023年07月27日
ChatGPTの新機能「コードインタープリター」がデータ分析やグラフ作成に対応
OpenAIのAI言語モデル「ChatGPT」に新たな機能が追加されました。コードインタープリターを利用することで、データ分析やグラフ作成、数学問題の解答、ファイル編集が容易に行えるようになりました。さらに、加入者は月額20ドルで利用でき、ファイルのアップロードやダウンロードも可能です。また、サードパーティ・サービスへのアクセスも可能で、大規模言語モデルを活用して質問に対して推測し、次の単語を予測することもできます。ChatGPTコードインタープリターはPythonのコード実行やファイル操作にも対応しており、AI技術を活用した多様な用途での利用が期待されています。